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暑い、夏の日。
ある暑い夏の日の話。
今回のお話しを作成するにあたって、戒さんの背後様よりキャラ使用許可はいただいてます。
ありがとうございます(*´▽`)

そのうえで見ていただける方は追記へどうぞ(*´▽`)
... Read more ▼
8月も二週目に入り、セミの声が一層煩くなってきた。
昼間は出かけるのも危険行為なくらい、暑い。
熱中症にならないようにな?と散々、斗志朗さんから心配され、日傘と水筒を持たされ、
「遠足に行く子供みたいやね」と笑ったのだけども。

「こら、斗志朗さんが心配したのもわかるわぁ・・・」
多分、水筒がなければたちまち脱水状態になっていただろう。
徒歩でそう遠くない距離のはずの琥珀堂に行くだけでも、汗が噴き出してくる。
「こんにちはー」
カラカラ。
そう声をかけて、戸を開けると、かわいらしい声が出迎えてくれた。
「いらっしゃいませー!あっ、雪菜先輩っ」
「こんにちは、右京ちゃん。いつも元気やね。 戒さん、いる?お菓子買うついでに、顔見に来てんけど」
「あ、はい、おかげさまで!戒様・・・ですか?朝はいらしてたんですが。
 たぶん地下かと。折角いらしてくださったのにっ」
ぷりぷりしながらも、指定した和菓子を丁寧に詰めてくれる右京ちゃんはとても可愛いと思う。
赤い着物がよく似合ってる。
「ん、じゃあ地下の方行ってみるわね。いつもおおきに。またうちの実家の方、
 遊びに来て?祖父が喜ぶわ」
「ありがとうございます!またこちらにもいらしてくださいね!」
にこにこしながら送り出してくれた右京ちゃんの声を背中に聞きつつ、私は店を後にし、戒さんが
いるであろう地下への階段へと向かった。

「うわ、あっつ・・・」
地下への階段は室内ではあるものの、通路までは冷房設備がないのか、むわっとした暑さだった。
「大丈夫やろか・・・戒さーん?おる?」
少し動くだけでも汗が垂れ、浴衣が汗で張り付く。
もう少し奥まで行ってみよう。と半歩踏み出した刹那。
薄暗い地下通路がさらに暗くなり、足元が揺れた。
「あ、れ?」
ぷつりと意識が途切れ。持っていた手荷物が滑り落ちた。
そうか、これが熱中症か・・・。
無駄に感心していると、遠くから私を呼ぶ戒さんの声が聞こえた気がした。




暑い。というか、ぬるい。
地下貯蔵庫なのに、なんでこんなに暑いんだ?もう少し冷房をきつめに設定しておくか。
少し、温度を下げ、部屋のドアを閉めると、声が聞こえた。
あの声は・・・杉乃里?
店に来てくれたのか。
「ああ、杉乃里、悪いな、ちょっと待ってくれ」
小豆袋を肩に担ぎ、階段を上っていくと。
「・・・!?」
杉乃里が倒れていた。思わず肩から小豆袋がずり落ちた。
なんだこの状況。
というかなんだこの暑さ!!誰だ通路の冷房切った奴!!!
若干オレはキレつつも、とにかく杉乃里を姫抱きした。
今は小豆に構ってる暇はない。
この暑さじゃ俺も共倒れだ。
慌ててドアを蹴り開け、自宅へと戻る。
部屋の冷房をきかせ、杉乃里をベッドに寝かせ、冷蔵庫にあったアイスノンを取り出し、
額に当てる。
そして、杉乃里の浴衣が汗まみれになっているのに気づき、右京の浴衣を借りることにする。
持ってきて、帯をほどきかけ・・・た、まではよかったが、これってマズいんじゃ
ないのかと脳裏をよぎる。
一応人妻だぞ!これは右京を呼んだほうがよさそうだ。そっと帯を戻し、
店に戻った。
「右京」
「はい?あ、戒様!雪菜さんとお会いになりませんでしたか?先ほど倉庫に向かわれたのですけど」
「その杉乃里だが、廊下で倒れてた。誰だ廊下の冷房切ったバカは」
「あとで探しておきます!!そういうことは先におっしゃってください!!!」
右京がこれ以上ない鬼の形相で私邸へと走っていく。
あの勢いでは杉乃里に何をされるかわからん。
慌てて追いかけて部屋に入ると、
「着替えさせなければなりませんので、戒様は出て行って下さい。終わりましたらお呼びしますので」
笑顔で部屋から押し出され、ぴしゃりと障子を閉められた。
「・・・・ひょっとして脱がせかけてたの・・・バレた、のか?」
変な心配をしながら、しばらく待っていると、中から「戒様」と声がした。
中に入ると、杉乃里が少し青白い顔をして座っていた。
「ありがとう、右京ちゃん、ごめんね、戒さん」
「もう、いいのか?」
「うん、もう平気。心配かけて堪忍ね」
オレが心配そうにのぞきこむと、にっこりといつもの笑顔を見せる。
しかし、まだ顔色が悪い。このまま返してもまた倒れるのがオチだ。
「杉乃里。少し、付き合わないか?いい抹茶と和菓子が手に入ったんだ」
「え?でも・・・ご迷惑じゃ」
「いいですから、雪菜さんは座っててください」
右京も察したのか、にっこりと制し、今お茶の準備をしてきます、と席を立った。

暑い夏。まあたまには暑すぎる日もいいものかもしれない。
親しい友人とゆっくりと過ごす時間がこうして持てたのだから。



ただ・・・この後、冷房を切ったバイトの人間は戒と右京にこっぴどく叱られる羽目になったのだが。


テーマ : Silver Rain
ジャンル : オンラインゲーム

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