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のど飴を舐めましょう
見張られて飴を頑張って舐める雪菜さん。
追記からどうぞ。葛城様、ありがとうございます!
... Read more ▼
先日から風邪気味の俺は、食事当番の仕事を師匠に代わってもらい、皿洗いに勤しんでいた。これなら咳が少し出ても大丈夫だ。皿洗いが終わった頃、葛城様が入ってきた。
「葛城様、どうされました?」
「あ、立花。お茶を沸かしたいんだけど、薬缶借りていい?」
葛城様が部屋で使う分らしい。
小さいものはあっただろうか。
棚をさがしていると、けほっ、けほっ、と咳をしてしまった。
「あ、すみません、すぐ探しますから」
「風邪気味?良かったらのど飴あるけど」
葛城様が龍角散のど飴を缶ごと出してきた。
どうしたものか。
俺はのど飴が、というか、飴が苦手で、すぐ噛んでしまうのだ。
かと言って、厚意を無駄にできない。
「あ、じゃあ……い、いただきます」
「どうぞどうぞ。……薬缶こっちかなあ」
葛城様も一緒に探してくれる。
俺も流しの下を覗きこんだ瞬間、うっかりバリバリと噛んでしまう。
し、しまった。
「た、立花?のど飴噛んじゃったら意味ないじゃん?」
葛城様が慌てて振り向く。
音が相当響いたらしい。
「あ、あの、すみません……私、飴が全般的に苦手で噛んでしまうんです、よ」
「どうしたらいいかなあ」
葛城様が首を傾げる。
「少し緊張してれば、なんとか」
「そっか。じゃあ俺が見張ってるよ。食べるまで。お湯はここで沸かせばいいし」
ここで!?そ、それは別の意味で恥ずかしい。
た、確かに緊張するけど!
「あ、あの、少し恥ずかしいんですが」
「え、なんで?構わないでしょ?」
「あ、あの、えっと」
「ほら、見てるから」
仕方ない、覚悟を決めよう。
缶からのど飴を出して、1粒口に入れる。
「ん、ん……」
なんだか、とても恥ずかしい。
「あ、せっかくだし、立花もお茶飲む?」
「あ、はい、いただきます」
喉の中のコロコロとした違和感。
うわ、気持ち悪い。
早く噛みたい。
「立花、目が怖いよ。ほら、もうちょい笑いなよ」
「う、うぅ、でも……」
「ほら、もうちょいスマイルスマイル」
何故か葛城様がスマホを構える。
「な、なんでスマホ出してるんですか!」
「なんか可愛いから撮っておこうかなって」
俺が慌ててブンブンと手を振った時、勢いと緊張が解けてガリッとやってしまった。あっ。
「あー、立花、だめじゃん?噛んだら」
「あ、あう」
抵抗しても多分無駄だ。
「じゃあ、罰ゲーム。立花、部屋にメイド服あったよね?」
「あ、ありますけど」
時々店でイベントがあるため、支給されたものがある。
自宅に1着、ここでも1着置いてあるが、何故知ってるんだろう。
「時々ここから出勤してるからここにも置いてあるんじゃないかなって」
「くっ、流石です」
まさか、それを着ろと!?
「それ着て俺見てるからのど飴頑張って舐めよう?」








有無を言わさず、部屋へ移動した後、メイド服を着せられ、沸いたお茶を横に置き、のど飴を口に。
ああ、めちゃくちゃ緊張する。
お陰ですごく舐めれているけど。
早くメイド服を脱いでしまいたい。
コロコロという普段とは違う音が響く。
「美味しい?」
「あ、はい……」
正直、緊張しすぎて味が全然分からない。どうしたものか。
葛城様はスマホでニコニコしながら写メを撮ってるし。
まあ、のど飴は味を楽しむと言うよりは湿潤の目的で舐めるものだしなあ。
お陰でここまで舐めて小さくできた。
初めての経験だ。
でも恥ずかしすぎる。
なんでここまでしないとのど飴を舐めれないんだ俺。
これからキチンと舐めれるようにしないとずっとこの調子では友人たちに馬鹿にされてしまう。
どうにか舐めきって、ようやく緊張が解けた。
「立花、ほら、お茶を入れたから一緒に飲もう。お疲れ様」
葛城様がおかしそうに笑う。
そしてお茶を渡してくれた。
「は、はい……ありがとうございます」
お茶を啜り、落ち着くと、喉の痛みもすっかり引いていた。
きっと風邪もすぐ治るだろう。
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