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サイキックハーツ【雪菜の過去】
SSに書き起こしてみました。

続きは追記からどーぞ
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その当時の私の記憶はない。だから、お母様とお父様から話を聞いた時には、自分は死ねばいいと思っていたんだ。幼馴染がいなければ、きっとすぐにでも死んでいただろう。
「この子は、忌み子だ」
お祖母様が、お母様にそう告げたのだ。
「な、ぜですか?」
「神からのお告げだよ。葉室家に産まれる子は忌み子。決して12歳になるまではこの村から出してはならぬ、さもなくば厄災がこの村に振りかかるであろう、と」
「この子は……!村人達に迫害されながら、生きていくしかないのですか……!」
「そういう、ことだ。可愛い孫娘がこんなことになるとは……この子は、座敷牢に、幽閉するしかないそうだ」
お母様はその瞬間、泣いて崩れ落ちたという。それが、私が産まれた寒い吹雪の夜の事だった。お母様と私は、数時間後、地下の座敷牢に幽閉され、そのまま二年を過ごすことになったらしい。五歳になった私は、いつの間にか、カミをおろすことが出来るようになっていたのである。その頃はまだ扱いがよく分からず、身体の一部を鬼に変化させてしまい、よく、村人達に怪我を負わせていた。まだ子供だった為、大した力では無かったことも幸いし、死人は出なかった。だが、それは迫害を受ける理由には十分過ぎて。いつしか、私の周りには誰も居なくなっていた。しかし、お付き、と呼ばれた『生け贄』を差し出す事で、村人達は祟りを受けないようにしていたのだ。それが、使用人の息子の彼……幼馴染だったのだ。いつしか、彼も夜逃げ同然でこの村から居なくなっていたけど。彼自身まで灼滅者となり、彼は私を傷付けてはいけない、と私から遠ざかってしまったのだ。泣いた。ひたすらに。そんな折に、お母様が私に言ってくれたのだ。
「諦めちゃだめ。雪菜のことを巻き込まないよう、離れたリト君をいつか探しなさい。そして、守ってくれたことにありがとうを伝えなさい。大丈夫、きっと見つかる。それまでは私達が守るから。そして、このヘアピンとブレスレットが貴女の力を抑えてくれるわ」
そう言って、お母様が差し出してくれたのは、赤い蜻蛉玉とガーネットで出来た天然石のブレスレットと、揃いの赤い蜻蛉玉をあしらったヘアピン。私はそれを身につけると自然と落ち着くことが出来たし、何より、力が抑えられた気がした。……実際、この2つには力を抑えてくれるための封印がかけてあったのだけど。きっと、大丈夫。会えるよ。ブレスレットもそう言ってる気がしたのだ。



そして、高校生になって、銀誓館に彼がいると聞き、追いかけてきた。彼はあの時の笑顔で言ってくれたのだ。
「久しぶり」
そして、色々なことを話した。傷つけない為に私を置いていったことを知り、涙があふれた。一人でいたけど、正しい力の使い方を覚えて、守れる人たちが増えたことも教えてくれた。私も、できるだろうか。
「私にも、出来るかな?誰か、守る事」
「雪菜なら大丈夫だ」
「うん、頑張る」
大事な人の居場所は守ってあげたい。絶対にだ。もう、彼は隣にいなくても。いつでも会えるから。

さあ、歩いていこう。
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